体験談~賃貸で失敗した話~
追い込まれた状況になった時,人間は真価を発揮する.
不幸を感じているときこそ,成長の機会であるのだ.
幸福を感じている時,人間は行動を起こそうとは考えない.
居心地のいい環境にいるのに,それを捨てようとは思わないだろう.
それは一つの成功の形ではあると思う.
だがそこで満足すると,成長は止まってしまう.
不足不満を感じることから人間は進歩してきた.
今回は,その不満を行動に変換し,いかにして望む未来を実現するのかについて考えてみたい.
これは私事の事例になってしまうのだが,私は,成人していながらも実家暮らしである.
学生という身分であることもあり,十分な収入を得られていない.
親からの支援も期待できない状況にある.
ならばどうするか.
答えとして,まず金銭的な稼ぎを多くすることが挙げられると思う.
あるいは,できるだけ支出を減らす生き方.
実現可能性が高いのは後者である.
そして私はやってみた.
最も家賃が安い物件を借りてみたのである.
その家賃は驚きの月2万以下.
共益費など全部込みで2.5万ほどである.
支出を抑えるという点において,十分であった.
結果どうであったか.
結論から言うと,うまくいかなかった.
その理由として,居心地が悪かったのだ.
具体的には,冬場であったのだが,とても寒い.
トイレと風呂が寒い.
また,隣人が夜中ずっと騒いでいる.
壁が薄いので,全部筒抜けであり,寝られない.
ワンルームマンションであったのだが,隣人はなぜか家族で住んでいるようで,話し声がたえなかった.
しかも真夜中から朝までずっと.
家賃が安いと,その集合住宅に住んでいる住民のいわゆる民度が下がる傾向がある.
また,壁の薄さ,設備の悪さ,部屋の狭さ,が関連してくる.
安い家賃といても,数万円払っているわけで.
それで生活するのも苦しいようじゃ,割にあわないよね.
なら月5万くらい払って,納得いく物件に住んだほうが良いというものだ.
私の場合,恥ずかしながらも,結局数えるほどしかその物件に泊まらなかった.
2ヶ月契約したのだが,ほんの数日いただけ.
いくら初期費用が安いと言っても,初期の契約費用,解約時の清掃料,違約金,など全部込みで結果的に10万以上の損失となってしまった.
苦い思い出である.
私の1人暮らしは失敗に終わった.
お金をケチっても,痛い思いをしたという経験談である.
お金の使いみちについても,安易ではない.
正しい使い方については,また後日考えてみたい.
今回,私は1人暮らししたいと思い,その目標を実現すべく行動した.
その結果,失敗してしまった.
何がいけなかったのだろう.
まず足りないのは,情報であったと思う.
物件についての情報.
軽量鉄骨がどれほどの壁の薄さであるのか.
安い物件にはそれなりの理由があると.
結論から言って,賃貸はリスクが高いと感じた.
気に入らないことが出てきても,すぐに退去とはいかないからだ.
個人的に一番いい暮らし方は,ホテル暮らしであるという結論に至った.
話を戻そう.
目標実現のために正しい行動をするにはどうしたらいいか.
これの答えは矛盾しているようだが,行動してみるしかないのかと思う.
行動することで結果のフィードバックが得られ,そこから改善につなげ,また行動する,の繰り返し.
このPDCAサイクルが全てに当てはまるとも思わないが,実用的ではあるのかと思う.
私自身もまだ結論が出ていないので,コメントなどで意見をいただけたら幸いである.
情報のインプット,行動,改善するしか私には思いつかない.
かなり抽象的な話であるが,具体的な行動に結びつけていくのは個人である.
理論を現実に当てはめる過程こそ面白く,難しく,醍醐味である.